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人間の本性 その1
人間は、本来、みんな弱いものである。
これを本当に理解するまでには、少し時間がかかる。
自分の本当の強さだとか、弱さだとかいうのは、自分の中での本当のピンチに遭遇するまでは、なかなかわからないものである。
これは、ほとんどの部分を、自己暗示をかけて強さや弱さを、自分なりに強調して生きていかなくてはならない社会的習性を持つ生き物だからである。言い換えれば、野生に近い本性むき出しでは、生きづらい生き物であることがいえる。
だから、誰しも自分でもわからなくなるぐらい本性というものが、まぎれてしまう。
自分の本性って?形容すれば、竜なのか蛇なのかミミズなのか、心の中に潜み見えつ隠れつする生き物みたいなものとできるか。
僕の中でこんな二つの事があった。
ひとつは、20代の前半頃だったけれど、けっこう無茶をして、やろうと思ったことを、ひと通りやってみて結果が出なかった。残ったのは、財布に7円にアパートで一人。明日の収入のあても無い。電話も電気も水道も止められていく。豊かな日本の中で考えられない過酷な状況に陥ってしまった。
阿呆といわれるかも知れないが、自分というものの本性を殺して、生活の維持のために働くことに早くから、疑問を持っていたので、
”自分の本性に即したなにものか”に成れなければ、己の価値など無い。と固く信じていたので、これも天命と思い家にこもった。
やるだけやった。そんな思いのもと、そうなったのなら甘んじて受けようと心を決めた。つまり、自分の人生を天に託したわけだ。そのとき、自ら命を絶とうという心持は一切無かったが、一切食べられない日が、何日も続いた。誰にも、助けを求めない。自分の中での葛藤。自分の心根は、本当は何なのか。阿呆というかストイックというか、それこそ自分の本性というものを、健全ではない形で試してみたのだ。
そして、10日が過ぎた。本当の飢餓状態というのが、訪れた。頭の中をさまざまなことが、めぐり始めた。いっこうに、何の明かりも見えない。自分は、いったい何者なのか。という問いかけの繰り返し。このまま、餓死していく定めなのか。それが、だんだん”無”という胸中に達していく。極限状態だった。
そんななか、12日目の午前中に一人の来訪者があった。以前職場で一所になったNさんという飲み仲間だった。年は、父親より上で、仲良く大酒をあおった仲だった。「どうしてるかなと思って。」そんな訪問だった。たまたま、家が近所だったので、忘れた頃にお声をかけてくれる気の合う友達だった。僕は、そんな状態だったけれど、一切状況を説明することなく、いつものように愉しく語り合おうとしていたけれど、そんなとき「腹減ってない?」などと聞くような野暮なこと言い出すNさんではなく、状況を察してくれたのか、1万円を差し出して、「好きなもの、買ってきて。」などと言ってくれた。内心ありがたいと思ったけれど、拒む自分が、まだそこにあった。信じられないけれど、断れる自分が、そこにあった。そこでNさんは、「俺が、腹減ったから」などといってくれる。結局、押し切られて近所にコンビニにいくこととなった。そのうち2,3000円を使って、その場で2人食べるものをかわせてもらって、帰ったら、「全部使ってくれて良かったのに」などと言ってくれた。これは、神の仕業なのか?そんな気さえした。
そこでいつもの談笑が、始まったけれど、僕にいつものようにしきりに言ってくれることがあった。それは、「俺は、信じている。絶対おまえは何かができる男だ。」ということをこのときも強く強くに言ってくれた。
飢餓状態で、遠慮して買わせてもらった食べ物と励ましの言葉。
そのとき、ようやく目が覚めた。
まだ、自分には、やらなければならないことがある。死ぬわけにはいかない。
その時にNさんが来てくれなければ、間違いなく今は無い。
神の仕業なのか?Nさんが、来てくれたから今がある。
深い感謝の念が、湧き上がるのである。
今となっても、まだ、Nさんが言ってくれた、”何か”ができるまでは達していないが、ようやく、足がかりのようなものまで、たどり着けた。その時にわかった自分の、本性の中に一点の澄んだところを持ちあわせていたことが、今の生へとつながっている。
ふと今でも、そのときのことを考えると、感謝の思いと不思議な思いが交錯して、人間というのは、生きているのではなく、生かされているんだということを、つくづく思うのである。
つくづく感謝!!
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【2005/10/30 02:58】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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